2017.05/19 [Fri]
顔面神経麻痺したときの注意
ベル麻痺という症状は、まあまあ珍しい病気だと思うのですが、
息子が顔がこわばると電話で言ってきた瞬間に
「あ!それベル麻痺!」と思ったのはなぜかというと
私の母が数年前にベル麻痺を患った経験があったからです。
母の顔が崩れたとき、一体何が原因?とたくさん調べていたので
その記憶が残っていたのでした。
珍しい症例ですが、誰でもなる可能性があります。
もしも以下のような症状が現れたら、すぐに耳鼻科に行って下さい。
突然、耳のあたりが痛くなる。中耳炎にでもなった?と思うくらい
ものすごく痛い。
その痛みを2〜3日我慢してしまう。
ある朝起きたら突然顔の半分が全く動かなくなっているか、
顔半分ががたっと下に落ちてしまっている。
瞬きできず目が閉じられない。
顔を洗ったときに石けんが目に入ってしまって、痛くて気が付く。
耳周辺が痛いと思ったら、その時点で耳鼻科へ直行した方が良いです。
頭の中で何が起こっているのか、以下説明します。
顔面神経というのは頭蓋骨の中の狭い穴の中を通って脳から顔に到達しています。
イメージ的にはたくさんの細いコードが束になって
もつれないように輪っかで束ねられている感じです。
まだ原因がはっきりわかっていない病気ですが、
おそらくその輪っかのあたりに何らかのウィルスが侵入するか、
元々体の中にいたウィルスが、ストレスなどで免疫が低下しているときに
暴れ出して炎症をおこす。
→神経が腫れ上がる
→骨の中で圧迫される(この時耳が痛い〜〜!となっている)
→圧力に耐えられずプチッと切れる
→顔面麻痺発症
(何本切れたかによって重症度が決まる。息子は根元の部分がブチッと切れたので
完全麻痺になりました。数本切れたときは一部麻痺です)
上記の様なことが起こっているのではないかという所までわかっているようです。
そのため、早めの段階で炎症を抑えて、骨の中の神経の圧迫を解除してやるのが
よいのですが、頭の中なので、患部にピンポイントで注射したりできないから
全身にステロイドや抗生物質を投与して、血液を通して
頭の奥まで到達させるということをするようです。
一旦発症すると投薬してもどんどん悪くなり、その後切れた神経が
自然に伸びてきて繋がるので、放置しておいても治る場合もありますが、
一番怖いのは、素人判断で、変に顔のマッサージをしたりすると
伸びてきた神経が、元の神経ではないところに繋がってしまう可能性があり、
そうなってしまったときには、神経を再度切ってつなぎ直すなんて事は
できないので一生後遺症が残ってしまうと言うわけです。
なかなか時間のかかる病気なので、気持ちが焦って
代替療法に走りたくなると思いますが、
いろいろ触ると怖いこともあるので慎重に!
どの段階でどんなマッサージをすればよいかというのも
判断を間違うと危ないです。
そんなことも、今時インターネットで調べられるので、
私が調べるまでもなく、息子は自分で調べていました。
なので、ゆっくり神経が伸びてきた事がわかったら
次なる関門は、元の神経に正しくつながるかどうか?!です。(つづく)

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