2012.04/13 [Fri]
茶懐石のマナー(つづき)
かなり前のブログの続きを書き忘れていました。
茶懐石のマナーの続きです。
懐石料理と会席料理の違いを
何度文章で読んでもどっちがどっちだったかな~?って
思ってしまうのは私だけでしょうか?
記憶を定着させるためには
何かしらの意味付けが必要なので
出来るだけ分かりやすく。。。
お茶の世界のお料理が懐石料理(茶懐石)
千利休が考案しました。
お茶席というのは元々武士が密談をする場所でした。
武士は懐(ふところ)に熱い石を入れて空腹を紛らわしていたそうです。
空腹時にいきなり抹茶を頂くと、胃が荒れてはいけないということで
「空腹を紛らわす程度の食事」を出したようです。
【懐(ふところ)の石】から懐石料理と言う名前がつきました。
お酒を楽しむお酒中心の宴会料理が会席料理。
お酒を楽しむものなので、ご飯は一番最後に出て来ます。
こちらは本膳料理が元となっています。
本膳、二の膳、三の膳、与の膳、五の膳と
一度に足付きのお膳が目の前に豪華に並べられるのが本膳料理。
一度に並べられるとお料理が冷めてしまうので、
温かい物は温かいうちに、、と
コース料理のように出されるようになったのが現在の会席料理です。
さて、茶懐石では扇子が必要です。

こんな風に開き切って使うことはなく
正座したときに自分の膝の前に置くのですが、
これは上座と下座の境界線を引くため。
扇子の向こう側(相手側)は上座。
扇子のこちら側(自分側)は下座。
自分を下座において相手を立てる表現方法です。
茶懐石の食事風景はこんな感じです。
とにかく足が痛いの。。。

正座するときに足がしびれない方法は
太ももとふくらはぎの間にお半紙を一枚挟んだように座ること。
座っているようで宙に浮いているような感じ。
座ってるだけで筋トレになります。
お膳は足付きではない平膳なので、お料理を口まで持って行くときに
美しい所作を保つのは難しいなと思いました。
お懐紙を上手に使うのがコツです。
現代人に取っては食事そのものが儀式っぽく感じるかも。
一口大のご飯が左、お汁が右にセットされます。
ご飯が一番始めに供されます。ここが会席との違いです。
空腹をまず満たすためにご飯が先なのです。
そのあとお酒が回って来ます。それもほんの一口程度。
お料理は正客から順番に大皿に乗って回って来るので、
自分より上座の方に礼をして自分の分を取り、
自分より下座にいる方に礼をして回して行きます。
静かで厳かな時間が流れます。

お懐紙や残渣入れを巧みに使って
食べ終わったあとの器も美しく保ち、
最後にご飯のお椀をたくあんとお茶で
綺麗にして終了。
お箸はお膳の中に。
これが食べ終わりのお膳の姿です。
食べ終わりの美しさに感動します。
これなら洗いものもほんの少しの水で大丈夫。
洗剤も不要ですね。

お食事が終わると次はお茶の時間です。
まずはお菓子が正客から順番に回って来ます。

自分の分をお懐紙の上に取ります。

このあと亭主がお茶を点てて下さるので
お茶を頂いて終了。
お茶の作法については
これ又奥が深くて。。。
茶道の門前に立っただけで、
その奥の世界の広さが垣間見えてしまって
未だ門の中に足を踏み入れることができないでおります。
非日常の世界に入る前に履き替える草履
これは非日常から戻って来て脱いだあとの草履です。

こんなものも。。手を清める場所です。

この一連の茶懐石のマナーは
京懐石の柿傳さんで教えて頂きました。
非日常を味わうことの出来る場所でした。
いつもお読み下さり有難うございます。
ポチッとして頂けると励みになります^^

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茶懐石のマナーの続きです。
懐石料理と会席料理の違いを
何度文章で読んでもどっちがどっちだったかな~?って
思ってしまうのは私だけでしょうか?
記憶を定着させるためには
何かしらの意味付けが必要なので
出来るだけ分かりやすく。。。
お茶の世界のお料理が懐石料理(茶懐石)
千利休が考案しました。
お茶席というのは元々武士が密談をする場所でした。
武士は懐(ふところ)に熱い石を入れて空腹を紛らわしていたそうです。
空腹時にいきなり抹茶を頂くと、胃が荒れてはいけないということで
「空腹を紛らわす程度の食事」を出したようです。
【懐(ふところ)の石】から懐石料理と言う名前がつきました。
お酒を楽しむお酒中心の宴会料理が会席料理。
お酒を楽しむものなので、ご飯は一番最後に出て来ます。
こちらは本膳料理が元となっています。
本膳、二の膳、三の膳、与の膳、五の膳と
一度に足付きのお膳が目の前に豪華に並べられるのが本膳料理。
一度に並べられるとお料理が冷めてしまうので、
温かい物は温かいうちに、、と
コース料理のように出されるようになったのが現在の会席料理です。
さて、茶懐石では扇子が必要です。

こんな風に開き切って使うことはなく
正座したときに自分の膝の前に置くのですが、
これは上座と下座の境界線を引くため。
扇子の向こう側(相手側)は上座。
扇子のこちら側(自分側)は下座。
自分を下座において相手を立てる表現方法です。
茶懐石の食事風景はこんな感じです。
とにかく足が痛いの。。。

正座するときに足がしびれない方法は
太ももとふくらはぎの間にお半紙を一枚挟んだように座ること。
座っているようで宙に浮いているような感じ。
座ってるだけで筋トレになります。
お膳は足付きではない平膳なので、お料理を口まで持って行くときに
美しい所作を保つのは難しいなと思いました。
お懐紙を上手に使うのがコツです。
現代人に取っては食事そのものが儀式っぽく感じるかも。
一口大のご飯が左、お汁が右にセットされます。
ご飯が一番始めに供されます。ここが会席との違いです。
空腹をまず満たすためにご飯が先なのです。
そのあとお酒が回って来ます。それもほんの一口程度。
お料理は正客から順番に大皿に乗って回って来るので、
自分より上座の方に礼をして自分の分を取り、
自分より下座にいる方に礼をして回して行きます。
静かで厳かな時間が流れます。

お懐紙や残渣入れを巧みに使って
食べ終わったあとの器も美しく保ち、
最後にご飯のお椀をたくあんとお茶で
綺麗にして終了。
お箸はお膳の中に。
これが食べ終わりのお膳の姿です。
食べ終わりの美しさに感動します。
これなら洗いものもほんの少しの水で大丈夫。
洗剤も不要ですね。

お食事が終わると次はお茶の時間です。
まずはお菓子が正客から順番に回って来ます。

自分の分をお懐紙の上に取ります。

このあと亭主がお茶を点てて下さるので
お茶を頂いて終了。
お茶の作法については
これ又奥が深くて。。。
茶道の門前に立っただけで、
その奥の世界の広さが垣間見えてしまって
未だ門の中に足を踏み入れることができないでおります。
非日常の世界に入る前に履き替える草履
これは非日常から戻って来て脱いだあとの草履です。

こんなものも。。手を清める場所です。

この一連の茶懐石のマナーは
京懐石の柿傳さんで教えて頂きました。
非日常を味わうことの出来る場所でした。
いつもお読み下さり有難うございます。
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